院長ブログ

2011年4月 4日 月曜日

ピアス

3月、4月はピアスの患者様が急増します。

初めてのピアッシング後は1ー2週間は刺激の少ない消毒液などで消毒します。しかし、消毒薬がかえってピアスホールの上皮化を遅らせることもありうるので消毒が絶対に必要かどうかは議論があります。

人工的に作成した傷ですので一般的には感染しにくいのですが、ホールの中は垢が溜まりやすく細菌の繁殖がしやすい状態になっていることは事実ですので少しだけ消毒してもよいでしょう。

しかし、必要以上の消毒はかえってピアスホールの上皮化を妨げ 感染するリスクを増加させます。

創傷治療の理論から消毒はむしろ害になることが多いと思います。
単純にホールを洗うだけでも良いでしょう。

クリニックでは上皮化を促進させるといわれていますビタミンC誘導体ローションとエチルアルコールに溶解したものを処方するようにしています。

多くのクリニックではヒビテンを使用しているようですが、ショックを起こした事例の報告もあり消毒は安全で効果的と考えることは危険です。

重要なことは一定期間決してピアスを外さないことです。

また、毎日、ピアスホール部位を洗浄することです。

ピアスを開けると耳たぶの表と裏から皮膚が伸びてきて皮膚のトンネルを作ります。これをピアスホールと呼びますが、これができるのに耳たぶの薄い人で1ヶ月、厚い耳たぶの方ですと1ヶ月半以上の時間がかかります。

ピアスホールが完成する前にピアスを取り外すと細菌感染が起きやすくなるだけではなくせっかく開けた穴が閉じてしまうことがあります。一旦ピアスホールが完成するとその穴はピアスをしなくてもずっと残っています。ただしピアスを入れておかないと穴が小さくなってしまうので、再びピアスを差し込むのが難しくなります。やはりいつもピアスをいれておいた方がトラブルは少なくなります。

ピアスを開けて間もない頃にはピアスの軸を受け止める小さな金具 (キャッチと呼ばれている) のついたオーソドックスなものがお勧めできます。

ピアス
を交換するときはピアスホールを傷つけないように慎重にやさしく行いましょう。乱暴に差し込んでピアスホールから出血させると細菌感染が起こりやすくなります。

最近耳たぶではなく耳の上方の軟骨部分にピアスを開けている方を見かけますが、軟骨は感染に対して非常に弱く、万一感染したときに耳が変形することもあります。ですからピアスは軟骨にかかる部分は避けて、耳たぶの部分に開けた方が無難です。

ピアス装着のためのピアッシング行為は専門の医療機関で受けることをお勧めします。

投稿者 さかえクリニック