美容外科・美容皮膚科 トラブルの実態 No15

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エステの医師法違反

最近、時々エステでの医師法違反で経営者やスタッフが逮捕された報道を見かけます。 エステではいわゆるブラックボックスのなかで医療類似行為が公然と行われている場合があります。

つまり医療類似行為に近いほど収益が向上するためです。 本来のスキンケア、癒しの施術では大きな収益が望めないため、医師法違反を犯してまで光脱毛やほくろ取り、シミ取りといった違法行為を行っていると予想されます。 専門性や資格がない人たちにはリスクがわかりません。また失うものもないため過大な広告や施術を行いがちです。

エステティシャンには残念ながら国家資格はなく今日から私はエステティシャンとしてすぐに業務が可能なのです。 以前は脱毛には高度の知識と技術が必要でしたが昨今では光脱毛機器が出現して容易に誰でも施術可能となりました。

しかし、熱傷のリスクは高まり設定ミスをすると熱傷や色素沈着といったトラブルも生じます。 私のクリニックへもエステの脱毛でかなり大きな熱傷を引き起こされ治療に訪れる患者さまもいます。

エステの施術を否定するわけではありませんが、法は順守しなくては社会が成り立ちません。 営利のみを追求する大手エステチェーンの実態もおぞましいものです。 棒グラフで獲得したお客様の売り上げをエステティシャンで競わせ料金のつり上げ、半ば脅迫ともとれるようなトークでの強引な勧誘。 キャンペーンやお試しでお客さまを釣って高額なコースの契約を結ばせる。 特殊なビジネス交渉であり手口です。

先日も上場エステ企業 ラパルレに業務停止処分が下りました。 このエステもかなり強引で詐欺的な手法で売上を伸ばしていたようです。 業界のイメージをさらに悪くした事件と報道でした。

私が許せないのは自らを磨きたいという女性の心理を逆手にとってお金儲けの道具としてエステを利用したり美容外科や美容皮膚科治療にはリスクがあると嘘をついてエステの施術を勧めるエステティシャンが数多く存在することです。

美容外科の脱毛は痛くてトラブルも多く大きなリスクがあるとお客様へ虚偽の説明を行いエステの安全性や手軽さを強調して契約を結ぼうとするマニュアルの存在も確認しました。 このマニュアルには美容外科医の誹謗中傷ともとれる内容が列記されていました。全国の美容外科医がこのマニュアルを見たら大きな怒りをエステへ向けるのではないでしょうか。

そこにはエステティシャンとしてのプライドや気品はなくお金儲けの手段としてエステを隠れ蓑にしている実態が見え隠れします。 当局にも厳しく取り締まっていただき業界が正常化されていくことを願っております。

医師法では、強力な光やレーザーを毛根部に当てる脱毛行為を医師以外が行うことを禁じている。