美容外科・美容皮膚科 トラブルの実態 No.20

美容外科・美容皮膚科 トラブルの実態 No.20

美容外科医の能力と美容外科手術縫合創のケア

美容外科医は、美容外科手術が上手だけではプロではありません。
美容外科手術でできてしまった縫合創をいかにキレイに治すことができるかという業務も必須です。
いわゆる最後の仕上げです。

傷跡を残さない縫合のプロは全ての外科系医師の中で最もプロフェッショナルなはずです。
しかし、本当に実際、美容外科医の多くは患者さまの傷跡に細心の注意を払ってケアしているでしょうか?
細かく縫合すれば縫合創がキレイになると考えている美容外科もいます。
細かく縫合してはいけない部位もあります。

細かすぎると縫合創の血流循環が悪化して縫合部位が開いてしまいかえって傷痕が汚くなることがあります。
手術後、縫合創へ念入りに消毒を行う美容外科医がいます。
消毒は傷への毒であり縫合創へ対して絶対に行ってはいけない行為です。
内科、精神科、小児科、皮膚科など外科系以外の科から転科してきた自称美容外科医に多い行為です。
縫合創への消毒行為により傷が開いて治癒が大きく遅れることがあります。
もっと、酷い行為は、ガーゼやソフラチュールを縫合創へ直接貼る行為です。

縫合創が乾燥して治癒が大きく遅れます。
ましてやガーゼやソフラチュールをはがすとき出血し痛み、傷口が開いてしまうリスクが高まります。
さらには、ステロイドクリームを縫合創へ塗りつける美容外科医。
クリームには界面活性剤という刺激物質が含有しており間違いなく傷が悪化します。
止めは、溶ける糸で縫合する美容外科医。
ありえない行為です。

特に包茎手術にもう来なくていいよ!と通院不要をうたい文句にする医療機関で行われています。
溶ける糸は抜糸不要だからです。
しかし、この糸が創部に残存することで確実に周囲の皮膚へ炎症を引き起こし縫合創は汚くなります。
常識的な知識とモラルを持ち合わせた美容外科医は絶対に使用しない縫合材料です。
美容外科手術後の縫合創の醜さで悩んでおられる患者さまは数多く存在します。
創傷ケアの知識も無い、知識があっても時間的ロス、費用的ロスを考えてあえて実行しない美容外科医も存在します。
高額な美容外科治療費をお支払いいただいている患者さまには最高レベルの縫合創のケアを受ける権利は当然に存在しますが、縫合創まで気を配っておられない場合が多いようですね。
今では多くの新しい被覆材が発売されておりこれらによって飛躍的に創傷治癒が高まります。
入浴制限も必要ありません。

手術後、1週間は入浴しないでくださいね。
ととんでもないことを伝える美容外科医。
48時間で縫合創は上皮化しますので3日目からは普通に入浴可能です。
創部は、シャワーで洗浄したほうが汚れも取れてかえって感染のリスクが低くなります。
入浴して感染を惹起したケースを私は一度も見たことがありません。

縫合創に消毒したり、ガーゼで縫合創を直接覆ったり、ソフラチュールを使用したり、長期の入浴制限をする美容外科医がいたら要注意です。
縫合創は自分で守らなくてはならないこともあります。

使用する糸、被覆材料、処置法、などなどで 手術の傷は驚くほど変化します。
是非、この縫合創のケアを手術を受ける患者さまの知識としても知っておいて欲しいです。
20年の美容外科医としての経験から正しい縫合創のケアの普及に今後も務めてまいりたいと思います。