美容外科手術に隠された恐ろしい医療行為 その2

~美容外科死亡事故の原因は? その実態を探る ディスカウントされた美容外科手術に隠された恐ろしい医療行為~

美容外科、美容皮膚科診療ほど価格が各クリニックにおいて差がある医療はありません。
ある美容外科では二重瞼手術が18万円、ある美容外科では9800円、ボトックス注射がある美容外科では1か所3000円、ある美容外科では3万円。
この差は何でしょうか?

ローコスト・ロークオリティ美容外科ビジネスが本来の美容外科医療の未来を破壊しているような気がします。
PRP療法を3万円で行う。
キットが3万円以上するにもかかわらず・・・

この仕組みは、当然、キットの質を極限まで低下させ、本来行うような手順を踏まない。
歯科用の実際効果がないキットを使用したり単純な採血管を使用したりする美容外科クリニックが存在します。
もちろん、効果はほとんど望めません。
さらに大きなリスクが施術の裏には隠されているのです。

最近、クリニックにディスカウント美容医療を売りにしている急成長を遂げた美容外科クリニックでフラクセル2というシステムの施術を受けられ2週間以上も火傷のような赤味、腫れ、痛みが継続して本当につらい思いをされた患者さまが相談にご来院されました。

その患者さまの顔には色素沈着が存在して当然、期待された効果は全く感じられません。
雑誌広告でディスカウント価格につられて施術を受けられたことを後悔していました。
驚くことにその美容外科クリニックでは施術の説明も医師ではなく 看護師が行っているのです。

フラクショナルレーザーはダウンタイムも考えられ美容皮膚科診療でリスクも少なくない治療の一つです。
医師の管理下であっても医師の資格を持たない者が治療をフラクショナルレーザーを患者さまへ照射して行うことは医師法でも許されていません。
明らかな医師法違反行為。

施術費用をディスカウントして集客するために考え出された恐るべき行為です。
この施術と機器に関して 販売代行メーカーに問い合わせると なるべく医師に施術していただくように伝えています。・・・との回答。

なるべく ではなく絶対に医師が行うリスクのある治療ではないかと問いただすと担当者はまずいと思ったのか…まあ、そうですね。と言葉を濁しました。
フラクショナルレーザーの正しい照射を看護師が行えることは絶対にあり得ないことです。
なぜなら診断も行いながら照射を行い、その皮膚の反応を見たうえで設定パワーの変更や照射密度、パスの変更を絶対行うべき治療だからです。

いかなる看護師も皮膚の反応まで適切に診断を下して治療システムの操作ができる者はいないのです。
器械が売れればあとはどのような使用法、誰が使用しようと勝手。ではあまりにも酷いと考えるのは私だけでしょうか。

クリニックでの美容医療の質を落とさないようにするには責任をもって専門医が慎重に施術を患者さまを診察しながら丁寧に行う必要があります。
そうすると1日で診療を行うことができる患者さまの数が限られてきます。
当然、経営上 美容治療費が一定の額になってしまうのはやむをえません。

地元月刊誌に派手にディスカウントを謳った広告が多数掲載されていますが、当クリニックの方針としまして絶対に同様な広告やPRは行うべきではなく医療法第69条も遵守して過大な広告やPRは慎むべきと考えます。

地元医療崩壊が叫ばれる中、安易に美容医療へ医師が流入して未熟な経験で高額な報酬を得るため 質の低い美容治療を行うことを行政やメディアもしっかり警告する必要がある時期に来たと思います。
最近、特にディスカウント美容医療を受けトラブルを起こされ悩んでいる患者さまの相談が急増しました。
このコラムを読まれた患者さまが美容医療を受けられる前に慎重に考えられる時間をもっていただけましたら幸いです。

医療はディスカウント優位であってはいけません。
医療は患者さまに対して、絶えず身内にも行えるレベルで質の高いサービスを常に提供し続けるべきと考えております。