東京オリンピックへの想い

新型コロナ感染終息が全く見えない中、オリンピック開催まであと半年少しとなりました。
緊急事態宣言も首都圏に出されることが決まり 大半の方はオリンピックどころではないという思いではないでしょうか。

医師としてスポーツ医学を長年アスリートと一緒に研究してきたものとして オリンピック観戦4度 実際、オリンピック開催地へ足を運んだものとして スポーツにおけるリスク管理を大学院で講義するものとして 現状を鑑み オリンピック開催を考えたときには 通常開催は不可能 観客を限定した限定開催も極めて困難な状況と考えます。

理由は以下の通り

1:オリンピック予選すら世界各国で終了しておらず代表確定選手は60%弱にとどまること
2:ロックダウンの主要国もあり 選手の選考レースどころか練習すら全くできないアスリートが少なくないこと
3:変異種が確認され今後も海外渡航が大幅に制限されその解除の日すら未定
4:アフリカなどまだ発展途上国での医療体制の不備やワクチン供給が未定
5:国民のオリンピックへの関心の大幅低下
6:スポーンサー企業や関連企業の資金減
7:移動制限によるドーピング検査の不徹底化による不公平感
8:オリンピック関連ボランティア募集が困難
9:セキュリティ対策によるオリンピック会場での密
10:海外から入国するアスリートの検疫キャパ不足
11:首都圏オリンピック期間の短期集中人口増加による医療体制の限界
12:オリンピック開催中の交通制限による緊急救命患者移送の困難
13:アスリート、観客、オリンピック関係者への検査所の不足
14:オリンピックオフィシャルグッズ販売店での極限の過密状態
15:熱中症か新型コロナか区別がつかない緊急搬送
16:会場ボランティアの準備練習時間に制限が出る
17:開催期間中 起こりうる疾病に対する医療資源の不足や医療従事者の不足?
18:開催した後に起こりうるリスク

・・・
あげたらきりがありません。

オリンピック会場とその周囲は大変な混雑が予想されます。
その混雑ぶりは 私も体験して予想以上でした。
しかもセキュリティチェックでは時間もかかり 必ず密になります。
会場ボランティアが少なければ セキュリティチェックには膨大な時間がかかり会場へ入るころには競技が終了しているといった事態も。
実際、平昌オリンピックではスノーボードハーフパイプ会場にセキュリティチェックのため 長蛇の列で私も40分以上待ってやっと中に入れたころにはすでに試合がスタート。まだまだ長蛇の列が続いており最終的にはセキュリティチェック無しで大変な人が一気に会場になだれ込みました。
夏はマスクは熱中症の原因となり 倒れ緊急搬送になる観客もかなりの数見込まれ新型コロナ感染者との区別がつかず 医療現場は大混乱となることは必至です。

個人的には何としてでも東京オリンピック開催を願っておりますが あまりにもクリアする問題が多く いかに優秀な医師や専門家が知恵を出し行動に移しても相手が人類が初経験のウイルスでしかも変異したり未だ完全な特効薬も無い状態ですので厳しいですね。

平和の祭典
健康を延長線上のスポーツ

オリンピックの意義すら考え直す必要論が出てくるほどの窮地に追い込まれてしまっています。
オリンピックを目指すアスリートの皆さん 東京オリンピック日本代表選手の皆さんの胸の内を想いますと心が痛みます。
マスコミもこれほど 感染者数や医療崩壊を煽る報道を行えば 国民は東京オリンピックを開催する状態ではないマインドが加速していってしまいます。今の報道の在り方にアンバランスは無いのでしょうか?
ちなみに日本の感染者数はイギリスの人口比でも30分の一ほどですね。
(もちろん 医療崩壊を防ぎ国民の命を守ることが最優先ですが…)

スポーツマネジメント専門家 医師 オリンピック関係者など叡智を結集しまして良い結果になることを。


昨年にはこういったコメントも…

一刻も早い新型コロナ終息を祈念いたします。
奇跡が起こり東京オリンピックが無事開催されますように!!