エビデンス、エビデンス・・・?

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エビデンスはありますか?

良く尋ねられる言葉ですが、ほとんどの科学者以外の方はこの意味を理解せずに使っています。

このサプリメントにエビデンスはありますか?

 

と尋ねられた時、どのような回答をすべきでしょうか?

そもそもエビデンスの意味やエビデンスにはレベルがあることが理解していないといくら回答しても伝わりません。

一般的にエビデンスレベルは下記のように考えられています。

順天堂大学大学院医学研究科博士課程でもこの考え方を指導させていただいています。

 

エビデンスにはいろいろなレベルがあり もしサプリメントで 1aのようなエビデンスを求められれば莫大な資金が必要となり製造法人は破綻してしまうでしょう。

4,5のレベルでエビデンスと言っているのではないでしょうか?

6の専門家個人の意見だけでエビデンスと言って販売している商品もあるのではないでしょうか?

4,5,6が果たしてエビデンスといえるのか?

学会で発表すればエビデンス?有り?

論文が掲載されればエビデンス?有り?

エビデンスという言葉が独り歩きして社会が混乱しているような気がします。

 

私の考えではサプリメントに レベルの高いエビデンスを求めるのは無理であり 成分にいくらエビデンスがあってもその製法や所要量、製造過程(低温加熱でゆっくりか 高温加熱か)、増粘剤、着色剤、防腐剤、香料など添加物の配合とのバランスや影響、成分の質・・・あらゆることで 変わってくるのです。

 

いつもエビデンスは?と尋ねられるたび エビデンスの意味を理解されていますか?と問い返したい気分になる科学者は私だけでないと思います。

 

 

エビデンスレベル分類

 

Level 内容
1a ランダム化比較試験メタアナリシス
1b 少なくとも一つのランダム化比較試験(RCT)
2a ランダム割付を伴わない同時コントロールを伴うコホート研究(前向き研究、prospective study, concurrent cohort studyなど
2b ランダム割付を伴わない過去のコントロールを伴うコホート研究(historical cohort study, retrospective cohort studyなど)
3 症例対照研究(ケースコントロール, 後ろ向き研究)
4 処置前後の比較などの前後比較、対照群を伴わない研究
5 症例報告、ケースシリーズ
6 専門家個人の意見(専門家委員会報告を含む)