わきが手術の麻酔のリスク

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ますい 

今年に入って名古屋のある美容外科クリニックで豊胸手術前の局所麻酔で死亡事故がありました。

過去には有名な大手美容外科クリニックで わきがの局所麻酔で死亡事故がありました。

25年以上の美容外科医として診療を行ってきました私の知る限りでも10数名の患者様が美容外科クリニックの局所麻酔で死亡事故を含む重大事故が起こっています。

 

塩酸リドカイン  商品名:キシロカイン

美容外科には必須の局所麻酔薬です。

手術や時間がかかるミラドライでは2%の麻酔を使用される医師も少なくありません。

 

Maximum dose(極量がある)

 キシロカインの極量(1回使用量)= 4.5 mg / kg

これは以外に少ない量であり、例えば 1% を使用した場合には体重 60kg で27cc となる。従って、これ以上を使用しなくてはならない場合(大きな創など)には 0.5 % を使用する。

2%のキシロカインを腋の両側で30㏄も使用すればどのようなことが起こるか…極量を超えれば キシロカイン中毒が。

エピネフリンを添加した製剤を使用すればこのリスクは確かに低くなりますが 脱水状態の患者様や小児、高齢者はリスクファクターとなります。

EL法では、0.2%の濃度で十分、しかも投与量は 15ccほど

これは2%のキシロカインを一般的に使用します歯科治療に比較してもはるかに少ないキシロカインの使用量で とても少なく安全といえます。

キシロカインショックとは異なりますが、キシロカイン中毒は医師の知識不足や不注意で起こるもので絶対に避けることができることなのです。

わきが・多汗症の治療の際に キシロカインの慎重投与を行うことは必須事項ですがいい加減に取り扱われている医療機関が実際に存在しているようです。

過去のわきが・多汗症の手術前のキシロカイン中毒による死亡事故をみても EL法以外の治療法の麻酔は ノーリスクといえないかもしれません。

また、キシロカイン注射は生体の組織のPHとの差があり薬液の浸潤の際の痛みが伴います。

EL法ではメイロンによるPH調整が行われており 麻酔の痛みが子供でもほとんど訴えないほど軽減されています。

患者様サイドに立った 治療は局所麻酔の安全性や痛みまで配慮する必要があります。