美容外科手術 死亡事故

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一昨日 とても残念な事故が名古屋で起こりました。

美容外科手術による死亡事故です。

私が日本美容外科医医師会理事の時も時々 死亡事故の案件が上がって損害賠償保険に関する議題に上がりました。

水面下でも死亡事故は少なくないのです。

TVのイメージのように簡単に安全に短時間で手軽にきれいになる ということは???

今回の事故は 原因はまだ確定されていませんが局所麻酔によるもの。

つまり急性局所麻酔中毒 との可能性の指摘が

 

実は同様の事故はこれまでも美容外科手術で数多く起こっています。

局所麻酔は 劇薬  ある一定量を体内へ短時間で投与すると 心停止など大変な事態を引き起こすことが明確に添付書にも掲載されています。

2%のキシロカインを 30cc使用したらどうなるでしょうか?

 

ありえないほどのリスクだと想定しますがこのリスクをご存知な美容外科医は多いとは思えません。

 

腋臭の手術で以前 大手の美容外科手術で死亡事故が起こりました。

研修医に近い経歴の医師が大量の局所麻酔を注射後 若い女性の患者の様態が急変して死亡されました。

 

私どもはわきが多汗症の治療には 0.2%という極めて低濃度のキシロカインをできる限り少ない量を使用しています。

 

局所麻酔のリスク・・・

患者様はご存じありません。手術や治療前に説明しない医師がほとんどではないでしょうか。

 

局所麻酔だから 安全・・・とは言い切れないのです。

 

当院では 腋が多汗症など比較的 量が多く使用する場合には 必ず局所麻酔のリスクなど詳細に説明しています。

 

今回の事件で 美容外科の イメージが悪化する可能性が高く 心が痛みます。

担当医は名古屋の別の医師を警察に名誉棄損などで告訴したとHPに掲載されていましたが、その内容を見ても少し疑問でした。

自信過剰でなんでも手術できると適応基準をしっかり判断せず手術を進めることは絶対にあってはいけないと思います。

安易に受けられた美容外科手術でのやりなおし修正手術のご相談、手術後の醜い瘢痕のご相談 少なくありません。

是非、慎重に美容外科手術は御検討ください。急を要するものでも勧められたから行うものでも決してないのです。

 

亡くなられた患者様のご冥福 心よりお祈りさせていただきますとともに2度とこのような回避できる事故が起こらないことを強く願っています。