自律神経機能検査

研究

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アスリートの身体能力を評価する従来の手法ではなかなか、結果と一致しませんでした。
そこで、順天堂大学大学院 医学研究科でのテーマとしまして 赤血球と自律神経に注目してみました。

筋力でなく結果を出せる緊張・リラックス能力の測定です。

アスリートにおける赤血球の形状変化分析と心拍変動解析

アスリートにとって、常に良いコンディションを保ってトレーニングを行うことは大変重要なことである。また、アスリートは日常的に高強度・長時間・高頻度のトレーニングを実施している。このため激しいトレーニングの繰り返しが身体的疲労に併行して精神的疲労を生じさせることになる。
トレーニングを行う上でコンディショニングは重要なファクターでありオーバートレーニング症候群発症を防止するうえにも必ず考慮すべきことである。
しかし、これまで血液生化学検査、乳酸値の測定による身体的疲労評価、POMS(Profile Of Mood State)を用いた精神的疲労評価を行われてきたが十分な評価が必ずしも得られていない。
そのコンデショニングのための手法として、今回我々は、血液機能分析による赤血球形状評価と心拍変動解析による自律神経機能定量評価を提案する。
血液機能分析は、小指から一滴、末梢血液を採取して高解像度顕微鏡で赤血球や白血球の状態を観察するという新しい手法で、オーバーワークや免疫能力、腸内細菌叢の状態、ミネラルバランスなど多くの身体情報が得ることができるとされている。
特に赤血球はアスリートの運動能力にとって酸素運搬能を有し重要な役割を果たしているため赤血球の形状を観察して情報を得る試みを考えた。

また、心臓の拍動は、自律神経によってリズムの調整がなされている。自律神経は、交感神経と副交感神経とからなり、両者は拮抗的に働く。交感神経は、緊張や興奮など何らかのストレス状態になったときに優位となり、反対に副交感神経が優位のときは、心臓の働きは抑制される。したがって、心拍数やRR間隔変動(心拍変動)を測定することにより自律神経の影響、さらにそれを変化させる原因となっている精神的な安定度やストレスの程度などを類推することができる(心拍変動解析)。
心拍変動解析を行うことでアスリートの精神的疲労のみならず自律神経機能の評価も同時に行えると考えた。
赤血球の形態変化及び、心拍変動解析の推移を、アスリートのエクササイズ前後に測定することにより、アスリートのコンディショニングの評価指標になりうるかを調べる。
また、高出力のパルスレーザーである半導体レーザー治療器を用いて、星状神経節へのレーザー照射をすると、交感神経系と副交感神経系を刺激して自律神経系に種々な影響を与えるという報告もあるため、今回研究では、アスリートのエクササイズ後に、星状神経節への半導体レーザーの照射を行い、赤血球の形態変化及び、心拍変動解析の推移がどう変化するかも調べる。

アンチエイジング医学がスポーツへの応用がいよいよ本格的に行えるようになってきます。

スポーツ研究では国内をリードする 順天堂大学の一員としましてこういった最先端で応用の効く研究を行えることは本当に光栄です。

今後は企業との提携や共同で新しいケアやトレーニング、コンディショニングの研究を行っていきます。

スポーツ界への貢献が微力ながらできれば嬉しく思います。

さかえクリニック