美容外科手術

美容外科手術

昨日は、美容外科手術が美容皮膚科診療以外にありました。
私の専門は美容外科ですが、絶対必要と考えられる場合以外、行わない方針です。

絶対適応というのが美容外科にはたしてあるのか?

病気ではないため緊急でもありませんし、患者さまのご希望に応じて手術を行います。
手術以外に患者さまの悩みを解消できる治療法がない場合、美容外科手術は適応となります。
もちろん、リスクとベネフィットを比較してベネフィットがリスクを大きく上回るときのみ手術となります。
インフォームドコンセントは極めて厳しいものとなります。

昨日の患者さまは10代の時に某美容外科である手術を受けられ大きな後悔をされていました。

某美容外科は安売りの大手美容外科クリニックとして有名です。
説明もほとんど無くとにかく勧められるままに手術を受けられたそうです。結果はとても満足できるレベルではなく身体も心も大きく傷付かれたそうです。
その後の医療機関側の雑な対応でさらに後悔が大きくなったそうです。

美容外科手術は薦められて受ける手術ではなく 美容外科手術によってのみ悩みが解決できる時に受ける究極の治療法ではないでしょうか。

私は臆病で技術的にもまだまだ未熟なのでどうしても自分の能力を逸脱した手術は行うことができません。
100%生涯保証できる能力と心意気がなければ美容外科手術を患者さまへ行うことができないのです。

先日、ある美容外科医が 2名の死亡事故を起こし書類送検された報道がありました。
実は最初の犠牲者は私の患者様でもあったのです。

大がかりな手術を受けると前日に話されていましたので とてもお勧めできませんと伝えたにも関わらず最悪の結果になってしまいました。

その後、業務上過失致死としての立件を目的として警察が患者さまの術前の状態を尋ねに何度も足を運ばれました。
手術前に唯一精密検査を私が担当したためです。
もちろん検査結果は全ての項目で異常なし。

クリニックではこの患者さまのアンチエイジング検査を行っていました。

その患者さまにとって美容外科手術は全く不要であったと今も考えておりますし、無理にでも手術を止めるように厳しくお伝えできなかったことを悔やみました。

そして2人目の犠牲者。
同様の手術だったようです。

最初の事故が立件できればきっと防ぐことができた医療事故だったと思います。

素晴らしい美容外科の技術と社会へ貢献できる医療が、技術を過信した医師によって雑に行われ 社会からグレーゾーン医療と見られてしまうことがとても心配です。

美容外科医療を営利のみの追求に使用されないよう微力ながら しっかりと美容医療の指針を伝えていければ嬉しく思います。