筋肉の動きを麻痺作用だけでなく痛みを止める作用があり、英国や米国ではすでに片頭痛に対する治療薬として認可されています。肩こり、腰痛などにも治療効果も期待ができ、当院でも治療を行っています。
また、手・足やワキの多汗症に対しても大きな効果があります。
この「分泌物を抑制する」という作用に着眼し、鼻水への有効性の研究が行われました。
鼻水の分泌は、副交感神経が関与しています。花粉やハウスダストなどが鼻の粘膜に付着すると、副交感神経が刺激され、神経の末端からアセチルコリンという神経伝達物質が分泌されます。
アセチルコリンは、ターゲットとなる組織へ脳の命令を運ぶ重要な役割を担っていますが、鼻の粘膜で過剰に分泌されると、鼻水やくしゃみといった不快な症状を引き起こします。
この治療は、神経の末端でアセチルコリンの働きをブロックする働きがあるため、
くしゃみ、鼻水などの鼻炎症状を改善できます。